小布施にて開催されていた宮本忠長展へ足を延ばしてきました。
昨年逝去された氏の小さな展覧会と内藤廣さんの講演がおこなわれました。
展示は一通り拝見して、生憎子供がぐずり始めたので、内藤さんのお話の最後の方だけを拝聴。
宮本事務所には大学4年時にアルバイトで出入りしたことがあり、少し思い入れもあります。
もとは就職希望でアポをとったものの、時は就職氷河期。募集はありませんでした。
期間中は模型製作と図面へのテキスト入力作業をしました。
僅かな期間でしたが、設計事務所の雰囲気を感じた時間で、事務所の建築自体も印象的でした。
毎日1階の模型室で作業し、昼には食堂で休み、午後も模型作り。青焼きを知ったのもその時。
白衣を着ている宮本さんとは大学の先生の話や何気ない会話をした記憶程度ですが。
スケッチや図面、本人による詳細図を見ると、宮本事務所は長野県では希なアトリエだったことを感じました。
一度見たかった学生時代のコンペで作成したパースも展示されていました。とても詩的な作品でした。
ローカル・アーキテクトの足跡を見ることができ、有意義な時間になりました。
実作である小布施の街並みも味わいながら。